女人禁制だった高野山に対して女人高野の名でも有名
春はシャクナゲ、秋は紅葉が美しい室生寺です
正式名称 | 室生寺 |
寺格 | 大本山 |
宗派 | 真言宗室生寺派 |
住所 | 奈良県宇陀市室生78 |
最寄駅 | 近鉄大阪線 室生口大野 |
室生口大野駅からバスで約15分。室生川沿いに山を上ります。 |
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室生口大野駅からバスで約15分。室生川沿いに山を上ります。 近鉄室生口大野駅で下車。駅前から室生寺前行きのバスに乗り、終点で下車。 川沿いの道を少し上がり、バス停から見えた赤い太鼓橋を渡ると室生寺の表門です。 |
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バス停付近から見える太鼓橋 |
風情のある太鼓橋を渡ると室生寺です |
室生寺 表門 |
室生寺 赤門 |
室生寺 金堂 |
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鎧坂(よろいざか)と呼ばれるきれいな石段を上がり正面に見える建物が金堂です。 内陣に安置されている仏像の数と大きさから迫力に圧倒されます。 内陣には左から前面に小振りな十二神将立像(重文)が立ち、その奥に十一面観音立像(国宝)、文殊菩薩立像(重文)、本尊釈迦如来立像(国宝)、薬師如来立像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)の5体が横一列に並びます。 しばらく見ていると仏像の安置数と内陣の広さに窮屈さを感じてきます。 金堂創建当時の安置仏像は現在他のお寺に安置されている十一面観音、釈迦如来、地蔵菩薩の3体であったと考えられています。 |
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また、地蔵菩薩立像は板光背と立像の大きさが合っておらず、それぞれ別々だったものが組み合わさって安置されていると考えられています。 どのような経緯でこのような配置になったのか考えるのも楽しいですね。 金堂特別拝観期間には、普段は入ることのできない金堂外陣に入ることができます。間近で仏像を拝観することができるこの時期に参拝することをおすすめします。 金堂の左手に建つ弥勒堂は全面改修中のため拝観はできませんでした。 |
室生寺 本堂(灌頂堂) |
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灌頂(かんじょう)堂は密教の儀式が行われるお堂です。 如意輪観音坐像が安置されています。 |
室生寺 五重塔 |
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通常の塔の高さに比べて約3分の1と小振りであることから、弘法大師が一晩で建てたとの伝説がある五重塔。 1998年の台風で塔の側に立つ杉が倒れた際、屋根が大きく損壊してしまいましたが。 幸いにも心柱に被害がなく、無事に復旧され今にいたります。 修復の過程で塔の創建は平安時代のごく初期であることが判明しました。 |
室生寺 奥の院への道 |
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五重塔の左わきから奥の院へ続く階段が始まります。 アップダウンの石段の次は土道をしばらく歩きます。 そしてまた石段です。 赤く見えるのは途中にある無明橋。 |
無明橋先の階段途中の右側に手水舎があります。 ここから長い急な石段が始まります。 |
迫力ある立派な懸造(かけづくり)で建てられた奥の院の常燈堂(じょうとうどう)の足元に到着です。 ここまで来ると到着まであと少しです。 |
やっと奥の院に到着。 振り返ると急石段の全景を見ることができます。 写真中央部の左へ曲がる角からが特にきついです。 |
懸造りとは山の急な斜面・段差のある場所・谷や川の上に突き出して建てるための建築技法です。 段差のある場所に建てられている室生寺金堂も懸造です。 |
室生寺 奥の院 |
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奥の院御影堂 |
奥の院常燈堂(位牌堂) |
ひらけた場所の奥右側に建つのが御影堂です。訪れた時は残念ながら閉じられていましたが、毎月21日に開扉されるとのこと。 御影堂(みえいどう)には42歳の時のお姿をした弘法大師象が安置されています。 御影堂の向かいに建つのが常燈堂(位牌堂)です。 常燈堂は周りをくるりと一周するのがおすすめです。 天気が良いととても気持ちいいですよ。 また、奥の院限定のご朱印もありますから、必要な方はいただくのを忘れないように気をつけてください。 |
上流に竜神が住むという室生川のわき、霊山室生山 山麓に建つ室生寺 |
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室生寺の建つ室生山は円錐形をしており、その形は蓮のつぼみにも例えられていたそうです。 古来より竜神信仰があり、山と水の聖地とされていたの室生の地に立派なお寺が建てられたことも納得できます。 室生寺は交通が不便なことも奏してか、日常の喧騒を離れとても落ち着いた時間を過ごすことのできる場所でした。 訪れた際はぜひ奥の院まで足をのばし、室生の風景を眺めることをおすすめします。 石段は滑りやすいのでくれぐれも気をつけて。 |
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