vol.24
戒名(仏名・法名・法号)について
3/戒名をつけないという選択肢
戒名を授かるとき、とにかく高額でびっくりした、という話をよく耳にします。金額を聞いても前回の週刊葬送なびで取り上げたように、戒名の相場は想像上に高額です。
仏の弟子となった故人が師となる僧侶(菩提寺の僧侶など)から授けてもらうもののはずなのに、高ランクの戒名をお布施で買うというイメージがすっかり定着してしまっている現代、戒名自体に不信感を抱くことも自然な流れのようにも感じます。
戒名は必要でないのなら断ることもできます。生前の名前で供養してもいいのです。しかし、今後法要等、仏教的な供養希望されるならば、仏の弟子になった証として授けられた戒名が無い、逆に言うと戒名が無いということは仏の弟子ではないということとなるため、寺院等での供養を断られることもあるということを念頭に置き、判断してください。
戒名はつけたい、という場合、実は自分でつけることができます。書籍やインターネットで、戒名のつけ方に関する知識を容易に得ることができるでしょう。しかし、戒名のもともとの意味を考えてみてください。戒名とは、仏教に帰依した者に与えられる仏の弟子としての名前です。その名前を師(僧侶)から与えられることに戒名の意味があるのではないでしょうか。
どうしても自分でつけたい時、菩提寺がある場合は必ず僧侶に相談してからつけるようにしましょう。菩提寺がない場合も、納骨する場所や今後供養をお願いする場所(寺院)に必ず相談してからつけましょう。相談をしないで戒名をつけるとトラブルの原因になりかねません。
»バックナンバーを見る
»週刊・葬送なびトップページへ