vol.12
自然葬(散骨)について
2/自然葬はどうのように行われるのでしょうか?
自然葬は、別名「散骨」ともいわれ、故人を直葬のかたちで火葬した後、遺骨の処理の方法によっていくつかの形が生まれます。
以下に日本で行われている代表的な自然葬を取り上げ整理してみました。
○海洋散骨(海洋葬)/粉末化した遺骨を沖の海に撒く。海洋葬専門の業者が全国にあります。
○山への散骨/粉末化した遺骨を公的な許可を得た山林や原野に埋める。
○樹木葬/墓石の代わりに木を植える「樹木葬墓地」に粉末化しない遺骨や粉末化した遺骨を埋葬する。東京都小平霊園の樹林墓地での募集時には、社会的にも関心を集めました。
○宇宙葬/粉末化した遺骨を専用のカプセルに入れ、NASAが打ち上げるロケットに載せて地球軌道を人工衛星として周回させる。遺骨カプセルはそのまま地球の軌道上を周回し、やがて地球の引力に引かれて地上に落下、流れ星となって消滅します。
いずれも散骨は少量で行われます。残りの遺骨は業者が処分するか、さらにそのうちの少量を「手元供養」で供養したりします。また、これらの自然葬は、葬送される側の「自然回帰」や環境保護の面からも見直されている葬送の方法です。今や自然葬は、家族葬、直葬などとともに一般的も流布した言葉となっています。
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週刊葬送なび vol.28 多産多死から少産多死、そして少産少死社会へ。
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