vol.02
広がる新しい葬儀の形「直葬」
1/直葬が選ばれる理由とは?
直葬(直送)は、都市部を中心に2000年ごろから多くなってきたというお葬式の形です。名前の通りお通夜や告別式などの諸儀式は行わず、火葬だけのシンプルなお別れとなります。
近年は新聞やテレビでも取り上げられることが多くなり、社会の認知度も高くなってきました。地方に比べ人間関係のしがらみが少ない大都市では、今や全体の20%以上が直葬になっているとのデータも出ています。
では、なぜ直葬がこれほど増えているのでしょうか? 長寿を全うされ参列者が見込めない(長寿社会化)。伝統的な葬儀に意義が見出せない(宗教観の変化)。また、長引く不況の影響で高価なお葬式は望まない、できるだけ簡素にしたいという考えも広がっています。
他に、後日葬儀を行うがひとまず直葬に…という場合もあるようです。これは菩提寺が大変遠方にあるためご遺体を運ぶのが困難だったり、喪主が海外赴任中などの事情ですぐに葬儀が行えないなどの事情が挙げられます。
»バックナンバーを見る
»週刊・葬送なびトップページへ
»週刊葬送なびvol.06 「直葬」ありがちアクシデント~経験談から見えてくるもの