vol.02
広がる新しい葬儀の形「直葬」
2/どのような手順で行われるのでしょう?
直葬は、亡くなられた方をそのまま火葬場へ運ぶというイメージからか「直送」と書き表すこともあります。しかし手順としてはそれほど単純な訳ではありません。
まず個人のご遺体をどこに安置するか決める必要があります。これは墓地埋葬等に関する法律で、死後24時間は火葬できないと定められているからです。病院や火葬場での安置は難しいため、通常はご自宅に引き取るか葬儀社の施設を利用することが多いようです。その後、必要な役所の手続き(死亡診断書・死亡届の提出、火葬許可書受け取り)をすませ、火葬場とご家族の都合をすり合わせて、火葬の日時が決定されます。(※)
通夜や葬儀・告別式などは省略されますが、安置場所で親類縁者とのお別れの時間を作ったり、僧侶に炉前での読経を依頼する(火葬式)などのアレンジも可能です。新しい葬送の形ゆえに、ご家族の希望を活かす余地があるとも言えるでしょう。
※ご遺体の搬送や事務的な手続きは葬祭業者が代行します。
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