vol.02
広がる新しい葬儀の形「直葬」
3/日本人の心情に合った直葬の形とは?
価値観の多様化に伴い、葬儀のあり方も見直される時代。お葬式にかかる時間・費用・手間を極力少なくした直葬は、これからますます増えていくものと予想されます。
しかしどのような葬儀であっても、故人を偲び、遺族の気持ちに区切りをつける場であってほしいと考える人は少なくありません。直葬の場合、伝統儀礼にはこだわらないが、火葬場へのお見送りだけでは何か物足りないという声もよく聞かれます。
近年はそんな思いを反映してか、故人の好きだった花を皆でお供えしたり身内だけの食事会をセッティングするなど、本来の直葬に現代的なお別れの儀式・イベントをプラスする例が見受けられるようになってきました。死者を送る「情」の部分をどう表現するかにも関心が寄せられているわけで、これは諸外国には見られない特徴です。
直葬の拡大は、日本人の心情に合った新しい葬儀を模索する契機になると捉えることもできそうです。
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