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最近の献体事情

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医学の発展に貢献することを目的として設立された公益財団法人である日本篤志献体協会に掲げられている「献体」の定義は、 「医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供すること」となっています。


希望者は肉親の同意を得たうえで無報酬、無条件で、自らの意志で大学に登録する必要があります。つまり死後、遺族が故人の遺体を献体として大学などに提供を申しこむことはできません。 遺体は大学で防腐処理して保管され、解剖の実習後、大学側の負担で火葬されます。遺骨が遺族に返されるのは、亡くなってから1~3年後になります。


解剖学教室の遺体といえば、ノーベル賞作家・大江健三郎のデビュー作「死者の奢り」(1957年)を思い浮かべる方もいらっしゃるのでは? 東大医学部の地下室でアルコール水槽に保存されている解剖用の死体を処理するアルバイトの物語でした。

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