たとえば、遠方のふるさとで暮らす高齢のご両親がいる場合。子世代が親たちのお付き合いの範囲を把握するのはなかなか難しいものです。
誰でも生きた年月だけ人間関係の歴史があります。地域コミュニティや趣味の会などで長年尽力した、ご近所のよき相談役として慕われていたなど、子供世代が知らない顔を持つ高齢者は思いのほか多いのではないでしょうか。「もう年だし友人・知人も少ないだろう」と思っていたら、大勢の人が後から弔問にやって来て驚いたという話も…。これでは応対する遺族も大変です。
人間関係が豊かだった方を直葬で見送るなら、地域の知人や親しい友人、以前の職場関係の方などに、死亡の事実をお知らせすることも考慮に入れておきましょう。直葬は外部の人をシャットアウトする葬送ではありません。どうしても最後のお別れがしたいと望まれた時は、葬儀社の担当者に相談すれば一番適したタイミングや対面可能な人数など、不明な点をアドバイスしてくれるはずです。
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